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EXHIBITION
Rintaro
カマンベールチーズ色
もうすっかり日が暮れてしまっている。
この家に今晩は泊まるのだろうか。知らない人、知らない土地、知らない枕。薄暗い照明と緊張も相まってもうソファに沈みたい僕は、冷蔵庫にチーズを取りに行く。そこにはいくつものチーズがあって、どれも食べごろであった。
明日どこにいて何をするかも確実でないけれど、カマンベールチーズには夜が深すぎる。遠くで船の声が聞こえた気がする。
2018年5月18日 ニューデリーでの夢